あなたと添い遂げたい・・・~球体関節人形の思い~

怖い話・怪談etc

ネットが発達してから色々な情報交換が可能になり

たまにこんなコミュニティーあるん?

みたいなものも目につくようになりませんか?

今回ご紹介する話はラジオで中山一郎氏が話していた

人形に関する怪談をご紹介いたします。

あなたと添い遂げたい

ニッチな趣味

 近年インターネットの普及により今まで
 個人で楽しんでいたようなニッチな趣味が
 SNSを通じて公開され様々なコミュニティーを形成してる。

 人形コレクターのSさんはその領域では著名であり
 ドールイベントと称される会を主催するほどである。

 ドールイベントとは個々に所有している人形の情報交換・
 オークション開催・人形に着せる衣装
 小道具の売買を行う酔狂なイベントである。

 共通の趣味がある人同士が集まり
 会話を交わすことは非常に有意義である。
 自分が魅力を感じた特殊な趣味を持っている人が
 すぐ近くに居ることはあまり多くないだろう。
 知りうる人のみが分かる共通言語を介して
 情報交換することは至福の時なのだ。

 そのニッチなコミュニティーの中で
 Mさんという男性と知り合う。

球体関節人形

 彼は当時30代半ばで凡そ全長60cmほどの
 球体関節人形を所有していた。

 Mさんはいつも大事にしていた。
 人形に魂は宿っているとは考えられないが
 イベントで合う度に人形は
 いつもMさんと一緒に居れて幸せそうに感じた。

 同じ趣味を持っている者同士会話は弾むものだ。
 MさんはドールイベントでAさんという女性と知り合う。

 SさんはAさんからMさんと
 近々結婚する予定であることを知らさせる。
 彼女自身もも人形愛好家であり
 球体関節人形のことも大事にしていることも承知の上だ。

 しかしその後別の機会に度々会うことがあった。

 その度に体のどこかに傷を負っているのだ。
 あるときは手首に包帯・額に絆創膏・眼帯をしていた。

人形が導く理想の形

 彼女の痛々しい姿から毎度「どうしたの?」と聞くと
 Aさんはいつも
 「ううん・・・なんでもないの。。。」という。

 あるときSさんに連絡が入る。
 Aさんが大きな怪我をして病院に運びこまれたと・・・

 そこでお見舞いに行ったときに事の真相を聞かされる。

 「Mさんの球体関節人形が怖いの。。。」

 Mさんが仕事をしている間はタンスの上においてある。
 Aさんが一人で家にいるとき刺すような視線を感じる。。。

 その先には必ずあの人形がいる。

 あるとき食事の用意をしていると包丁が台所から落ちて
 足スレスレを掠めたり
 あるいはワイングラスが一人でに割れた。

 それで会う度に体のどこかに傷を負っていたのだ。

 当時は結婚前であり身の安全に関わるため
 人形をどうにか遠ざけるようにAさんへ促してみた。

 「溺愛している人形を別の人に預けるとはとんでもない」と
 Mさんに完全拒否されるであることは容易に想像できた。

 しかし婚約相手であるAさんが言いしれぬ恐怖を感じていることは
 確かであるがまさか人形が・・・素頓狂な話だ。

 ところがAさんは既にMさんに人形が怖いこと
 そしてそれが原因で不可解な事象で体に傷を負っていること
 すべて洗いざらい話しして打診していたようだ。

 Mさんの溺愛ぶりからSさん同様
 完全拒否されることを想像していたが
 あっさりこの提案を受け入れたそうだ。
 「君が言うのであれば仕方ない。
  ただどこか信頼をおける人のもとに預けたい」と。。。
  
 Aさんはドールコレクターの仲間を訪ねて奔走した。
 正直に自分自身に発生している事象もすべて説明した上で
 預かっても良いと了承してくれた男性が一人現れそうだ。

 当日Aさんは人形をトートバッグに入れて待ち合わせ場所の
 喫茶店で向かった。

 引き取ってくれる男性に預ける経緯を再度説明した。
 男性に手渡した際にAさんの手首に絡みつく。。。

 バッグの奥から人形の手が伸びて袖を掴んでいた。

 それは「Mさんから絶対に離れない」との意思表示であった。

 その光景を見せられ当然男性から引取を拒否されてしまった。

 気が気じゃないAさんは帰るやいなや押入れに
 トートバッグ毎しまい込んだ。

 その夜タンスが倒れてきて病院に運ばれことになった。

 その後SさんはMさん・Aさんと
 パッタリ会うことが無くなって暫くすると
 結婚したというハガキが届き祝電を打ったそうだ。

 イベントに彼ら夫婦は翌年から数年現れなくなった。

 しかし数年後また姿を現すようになる。
 夫婦になってから初参加時にはMさんは杖を突いていた。
 翌年は車椅子であった膝の上には人形が置かれている。
 更に翌年は左目を失明していた。
 その後はイベントに姿を現すことがなくなった。

 風の噂でMさんは寝たきりになり
 人形と一緒にずっと二人で部屋で過ごしているそうだ。

 Aさんは働けなくなったMさんを養うため
 必死に働いている。

 果たして人形の思い通りに事が
 運んでいるのだろうか?

最後に

人形は読んで字の如く人の形を表している。

祝の時には雛人形、或いは牛の刻参りのように

呪う際には藁人形と人の形を模したものを利用する。

または陰陽師のように式神という人型に紙を切り抜いて

術として用いる。

やはり人型をしたものには科学では解明できない力や

或いは魂が込められているのかもしれない。

ここまでご拝読いただき有難うございました♪

 

 

 

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