”あのサーバ”の祟り~いたこ28号氏の怪談~

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”あのサーバ”の祟り

インフラの仕事

 いたこ28号氏はある関連会社でインフラ関連の仕事をしていた。
 社内サーバを担当しており本社組織及び関連会社の社員が利用する。
 
 ある年本社組織から関連会社が複数拠点にあり
 さらにその場所ごとにサーバが乱立しているため
 場所を統合してそこで管理する旨の指令が下った。
 
 インフラに従事する者としてはいろいろな場所で
 乱立すると管理が煩雑になる。
 そのためサーバを1拠点に集めて
 ハード交換及びメンテナンスを容易にする目的である。
 
 新たに本社組織の専門家が集まったインフラ部門を作り
 その中で部門長選任されサーバ拠点集中化プロジェクトが始まった。
 
 半年程度かけて下準備を行い1年後に拠点集中化を行う予定だ。
 
 その際に古くなった型のサーバについても廃棄して
 更新を行うハズであった。

一人ひとりと・・・

 準備期間である半年の間、更新を行うためのシステムを構築
 各運搬業者への手配など順調に進んでいた。
 
 最初は何の問題もなかったがプロジェクトのメンバーは
 この後不可解な事象が起こることなど想定していなかった。
 
 サーバを移設するための工事日が決まったタイミングで
 プロジェクトの部門長が体を壊し入院する。
 
 その次は更新用のシステムを構築してた担当が
 何の音沙汰もなく逃げてしまう。
 
 システムを構築する仕事に従事している人ならわかることだが
 メインの担当者が突然いなくなると周りの人間は
 どう構築しているかわからなくなるために大騒ぎになる。
 
 そういった喧騒の中引き継いだ人は過度のストレスがあったのか
 胃潰瘍になって入院してしまう。
 
 短期間に3人目である。
 
 まだ工事まで半年あり、架橋を迎えるにはまだ早い。
 何か不穏な空気が関係者を支配し始めていた。
 
 関連会社の担当者はいたこ28号氏と本社組織の担当者、
 部門長を新たに従えてプロジェクトを再度進めることになった。

生きたいサーバ

 サーバの拠点移設及び更新の作業は確かに大変である。
 しかしながら企業ではOSの期限切れ管理作業効率化で
 こういった転機は訪れるものである。
 
 そうこうしているうちに2人目の部門長が胃にポリープが見つかり
 軽い手術で1週間ほどで退院して復帰するという。
 
 しかし工事日付けが迫ってくる中、その部門長は手術による細菌感染の
 合併症で危篤に陥り命の危険にさらされた。
  
 上長がいないという異様な状況でもプロジェクトは進行せざる得ない。
 
 いたこ28号氏と本社組織の担当者2名でプロジェクトを推し進めるため
 メール・議事録を読みなおしていたところある共通点に気が付く。
 
 拠点変更に伴いサーバ乗り換えを検討し
 ”あるサーバ”を選定した際バタバタと人が倒れていっているよう感じた。
 
 しかし通常であればバカバカしくて口には出さなないが
 明らかにそのサーバの乗り換え先マシンの決断を下すタイミングで・・・
 
 流石に4人も犠牲者が発生している・・・
 
 そう考えるほかならなかった。
 
 無事にこのプロジェクトを終えるためには”あのサーバ”を
 どうにかしないといけない。
 
 もしもマシン廃棄を決定すれば災いが降りかかるのだろう。
 何とか”あのサーバ”の間違った対処をしてはならない。
 
 サーバ及びPC端末が嫌なことは何だろう?
 
 人間が一番苦痛なことは?
 
 そう考えると人間が最も恐れるのは死ぬことである。
 
 サーバにとって電源が入っているときは生きていること。
 死に近いことは電源を抜かれることであろうか?
 
 あっているのか間違っているのかはわからない。
 しかし死=”電源が落ちること”と仮定すると
 電源を入れたままにするのが正しいと考えるしかない。
 
 電源をそのままにLANを別サーバへ接続してそのまま生かす決断を下した。
 
 幸いその後はそれ以上被害者が出ることもなくなった。
 
 むしろ入院し、倒れていたメンバー及び部門長の体調が快報していった。
 
 上への報告はどうしてもデータが移行できないため
 ローカルネットワークから切り離した状態で運用していると虚偽報告した。
 
 サーバの電源を切ると被害者が出るなどと報告しても
 誰も信じてはくれないから・・・
 
 今もそのサーバはある企業のデータセンターで生きている。

最後に

 サーバが意思を持っているかもしれないという話でしたが
 実は現在では京都の法輪寺・神田明神などでパソコンのお札などがある。
 いつしか神田明神はパソコンの守護も行っているのだ。
 
 バカバカしいと思うかもしれない。
 しかしパソコン用のお札を売っているということは過去に
 何か同様事象がありそういったことで訪れる人も多いのではと
 推測してしまう。
 
 孫正義はパソコンをみたときに人間の脳を超える存在だと
 学生ころ感じたという
 
 ハード構成からしても人間の脳のようにキャッシュがあったり
 ハードディスクがあったりとする。
 
 会社で送られたメールにPCに向かって怒りを放っている人もいるだろう。
 また仕事上のミスで叱責され悲しみながら画面へ向き合っていただろう。
 
 付喪神というのはこういったサーバにも対象なのだろうか?

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