友引人形~下駄華緒氏の怪談 ~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

 お葬式に参列されたことはあるだろうか?

 その日の大半は日本の古くからの風習で友引の日を除外する。

 今回は下駄華緒氏の知人である葬儀屋が体験された話を

 ご紹介しようと思う。

友引人形

六曜と冠婚葬祭

 葬儀屋さんにいつも通りお葬式の依頼が入った。
 いつもの通り見慣れた光景いつも通りであった。
 
 しかし依頼された火葬を行う日取りは友引の日であった。
 
 皆さんは宝くじを購入されるときは意識するだろうか?
 
 大安吉日の日は代々的に売り場で暖簾をかかげている程である。
 この”友引”であったり、”大安”というのは六曜と呼ばれ
 元来日本の文化ではない。
 
 14世紀の鎌倉時代に中国から伝来され昔からの日本の風習である。
 したがって冠婚葬祭はこの六曜を重要視する。
 
 友引の意味は読んで字の如く「友を引く」
 つまりは亡くなった方がご友人や近しい人を一緒に連れていくと
 信じられているのだ。
 
 依頼があったご遺族様は何らかの都合がありこの友引の日に
 火葬の依頼をしたようだった。

棺に入る人形 

 こういうことも見越した日本の葬儀屋さんの対応力は凄い。
 友引の日に火葬を行うことも見越して一緒に入れるのが友引人形だ。
 
 友引の次の日に火葬であるので棺の中に友引人形を入れて
 葬式を終えてお通夜の日にご遺体を安置している会館に
 遺族の息子さんが一緒に付き添っていらした。

 故人と過ごす最期の大切な時間・・・

 冥福を祈り別れを惜しむ夜ご遺体と共に彼は残ったそうだ。

 会館内には彼一人であった。
 
 その夜中午前3時ごろに葬儀屋さんに電話が入る。
 相手は会館に残っていらしたご遺族の息子さんである。

 問い合わせ内容というのが、
 
 棺の中から変な音がするということだった。
 
 普通の人はそのようなことが起こればはびっくりするだろう。
 既に亡くなっている。

 何か心霊的なものを疑う。
 
 しかし、こういったお電話はよくあることなのだそうだ。
 
 亡くなったご遺体の体内から発生したガスが
 口から抜けて棺から「コーッ」という音が鳴ったり、
 
 死後硬直が解けてきた際は遺体が微かに動いて棺に当たり
 音がなったりするそうだ。
 
 駆け付けたとき息子さんは顔面蒼白であった。
 「コンコンッ」という音が鳴るので確認して頂きたいということだ。
 
 ご遺体の状態によってそういう音が鳴ることがあるとの説明をした。
 
 安心させるため棺を開けて大丈夫なことを一緒に確認し
 そしてまた明日火葬の時にということで帰宅した。
 
 しかしその時に確かに葬儀屋さんも同じように
 ”その音”を聞いたそうだ。
 
 安心させたはいいものの”あの音”は何だったのか?
 いぶかしく思いつつも帰路についた。

火葬の日

 翌日ご遺族の方々に見守られる中火葬が終わった。
 次はお骨上げである。
 
 しかしお骨を上げる際に友引人形が棺の右においていたものが
 左に置いてある。
 
 葬儀屋さんはこれは火葬場の職員がご遺体の右に置いてあったのを
 左に間違えて置いたに違いないと思った。
 
 火葬が終わった後に生前の健康状態によりお骨がバラけることがある。
 それを成形する際にもとあったところの逆に置いたのだろうと推測した。
 
 その内容の話をしに火葬場職員のもとに行ったときに
 あちらからこの前の○○さんのときに驚いたということだった。
 
 炉に火を入れ棺が炎に包まれる中から
 「コンコンコンっ!!」という音が聞こえたというのだ。
 
 もう火を入れているし為す術はなかった。
 
 そして火が鎮火したのちにご遺族に見せる前にどんな状態か
 確認する作業がある。
 
 恐る恐る中を見てみると友引人形が走りまわったかのように
 体がバラバラに千切れて四方八方に飛び散っていた。
 
 顔・胴体・足を何とか原型があったかのように留めて
 左側に置いたとのことであった。
 
 炎に包まれる中逃げ回っていたのではないかということだ。

三途の川は舟で渡る!?

 「友引」読んで字の如く友を引く。

 同じような一緒に連れていくという話で

 筆者が大学時代に看護師からこんな話を聞いたことがある。

 亡くなる患者さんがほかの患者さんを連れていくのだという。

 同じタイミングで亡くなるそうだ。

 噂では三途の川を渡るときは定員3名の小舟に乗るのだいう。

 同じ舟に乗り冥界へ渡るため、タイミングが同じという・・・

 以上短編でしたがここまでご拝読いただき有難うございました♬

 

 

 

 

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