土産「VooDoo人形」~三木大雲住職の怪談~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

 あなたは呪いを信じるであろうか?
 現代は高度に文明が発展し、物理学や科学の発達により
 解明できないものがない程である。
 しかしながら呪いであったり、祟りであるとか
 科学的に説明しようがない事象が起こっているのも事実である。
 
 今回は三木大雲住職の呪いに纏わる話をご紹介しようと思う。

三木大雲住職の来歴

 1972年、京都の寺院の次男として生まれ、立正大学仏教学部在学中、

 日蓮宗宗立谷中学寮、熊谷学寮で学ぶ。

 その後、多くの寺院で修行を積み、

 2005年、京都市下京区光照山蓮久寺の第38代住職に就任。

 蓮久寺HP:http://renkyuuzi.gionsyouja.com/index.html

土産

同期

 京都に本社を構えるNは優秀なソフト・ハードウェアを生産する会社だ。
 そこに同期で入社した2名の男性は切磋琢磨しお互いを高めあっていた。
 
 ある時Aさんは世界的にヒットをしたプロジェクトに携わり大出世をする。
 
 出世街道を闊歩し仕事は多忙を極めていたAさんとは対照的にBさんは
 ビッグプロジェクトに携わることなく会社員生活を続けていた。
 
 同期入社である2人の間柄は会社内の立場こそ違えど
 変わることなく友人関係は続いており今の仲が良い。
 
 会社Nでは職制に関わらず長期の休暇が取得できる。
 長くておおよそ1年間くらい取得が可能だ。
 
 Bさんの趣味は海外を旅することである。
 会社の制度を利用してアフリカへ赴いた。

アフリカからの電話

 彼が旅立って2、3か月後くらいにBさんからAさん宅に連絡が入る。
 
 Aさんは既に結婚しており電話には妻が出た。
 
 しきりにBさんはAさんが元気かどうか気遣いをする内容だ。
 妻はしきりにAさんの体調面を心配するBさんを不思議に思った。
 
 もしかするとBさんは何か自殺でもするのではないか?
 妻からそんな内容を聞いたAさんは大変心配し
 「Bから電話があった際には何とか私に繋いでくれ」と妻に約束させた。
 
 その2か月後にAさんは体調を崩すことになる。
 医者に行き検査を受けると過労がたたっているとのことで入院を勧められる。
 
 プロジェクトの中核であるAさんは自分が長期で休むと迷惑がかかる
 会社側からも重要な人材であるという説得もあり不本意ながら了承した。
 
 しかし検査数値も戻らず、夜中に吐き気がしてもどしたりと
 そんな日々がしばらく続くことになる。

帰還

 入院しながらもプロジェクトを進行させるために
 病院にいるAさんのもとに社員が来るという事態が起こっていた。
 
 その時期に再度BさんからAさん宅に電話が入る。
 ちょうどBさんが旅に出てから4か月目であった。
 
 前回と同様にAさんは大丈夫かどうか聞いてきたため、
 妻は現在体調を崩して入院していることを告げた。
 
 Bさんは会社におけるAさんの役割・重要性を理解していたために
 その連絡後に帰国することになる。
 
 「お前が入院していたら会社が回らない。
  オレがなんとかするからお前はゆっくり休め」
 
 BさんはAさんを説得し長期休暇を返上して会社へ戻ることになる。
 その時にアフリカで祈祷して貰ったという人形をAさんに渡した。
 
 その人形をもっていれば病気を快方に向わせる効力があるとのことだった。
 功名なシャーマンが祈祷した人形であり
 BさんがAさんの病気が良くなるようにアフリカで購入してくれた。
 それを有難く思い信じたAさんは自分の病室に人形を飾った。
 
 しかしその日を境に病院関係者内である噂が密かに囁かれることになる。

人形に込められた呪い

 看護師がある日の夜勤に見回り中にAさんの病室から
 小さい人影が廊下を歩いているのを見る。
 
 ある時はAさんの病室に人形が飾っている棚から降りようとしている。
 
 看護師さんの間で人形の悪い情報が流れていた。
 
 ある日Aさんは人形を病室に置き去りにして1泊2日の一時帰宅する。
 すると夜中に吐き気も催さない。体調も良くなっている。
 
 妻は看護師から病院内で人形があまりいい噂が立っていないことを告げられた。
 
 旦那が帰宅した際の回復具合から判断して人形を家に持ち帰った。
 
 Aさんは病室で快方にむかい始めた。
 
 妻は自宅の誰も使っていない一室に人形を置いていたが
 それを見つけた大学生の娘が人形をいたく気に入り自室に置いた
 
 するとその日から娘が食べ物・飲み物がのどを通らず
 とうとう拒食症になってしまう。
 
 妻の疑念は確信に変わった。
 
 Aさん一家は三木住職の元を訪ね解決策を依頼した。
 
 お焚き上げするのはBさんに申し訳ないと考えた。
 
 住職の元お祓いを行いその後その人形を飾っていても
 Aさん一家に災いをもたらすことはなくなったという。
 
 人形が原因でAさん一家に災いが降りかかった一件であったが、
 Bさんが自分のことを思いアフリカで祈祷して持ってきてくれた。
 人形のお礼をBさんに伝えた。
 
 Aさん:「お前がもってきてくれた人形のおかげで
      会社にもこうやって戻ってこれたわ。」
      
 Bさん:「チッ」
      
 Aさん:「えっどうした?」
      
 Bさん:「いや別になんでもない。。。」
 
 確かに舌打ちをしたように聞こえた。
 
 それからBさんは翌月何十年も務めた会社を辞めたそうだ。

最後に

 呪いについて懐疑的になること人は多いと思う。

 しかし、技術的に発達した現代でも京都貴船神社の藁人形伝説や

 岡山県の育霊神社での丑の刻参りの噂が絶えない。

 今回の人形を取り巻いた話も例外ではない。

 この話で出てきたのはVoodoo人形といい所有者を呪う。

 対象者を呪う呪詛がかけられているのだろう。

 藁人形もそうだが、人形に込められた呪詛を消し去ると

 その呪いは賭けた本人に災いが及ぶ。

 果たしてBさんと呪詛をかけた人間はその後どうなったのだろうか・・・

 

 

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