オーグリーンは死にました~特撮戦隊の怪談・都市伝説~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

 特撮番組を幼少期に見たことがない男性は少ないと思う。
 ○○戦隊○○レンジャーは小学校低学年の憧れである。
 
 今回ご紹介する話はそんな特撮ヒーロー番組の話である。

オーグリーンは死にました

特撮ヒーロー 

 超力戦隊オーレンジャーは1995年3月3日から1996年2月23日まで、
 テレビ朝日系列で毎週金曜17:30 – 17:55に全48話が放送されていた。
 
 H君は当時まだ小学校低学年であり、オーレンジャーを楽しみにしていた。
 彼は毎日暗くなるまで遊んでいるような少年であったが、
 金曜日は早々に帰ってきて17:00から30分後に放送される
 オーレンジャーをテレビの前で心待ちにしていたほどだった。
 
 ある春の金曜日に同じ様に17:00からテレビに張り付いていた。
 
 いつもは17:30からオープニングテーマ曲が流れる。

ある日の放送 

 オーレンジャーはレッドを主人公として、
 ブルー・グリーン・イエロー・ピンクのチームで戦う。

 ある日の放送はグリーンであるオーグリーンから始まった。
 
 オーグリーンはいきなりピンチであった。
 満員電車の中で回りは敵の戦闘員。
 
 戦闘員たちと戦いその中を描き分けていくと、
 ボスであろう気持ち悪いまだら模様の怪人が出てきた。
 
 特撮ヒーローに出てくる怪人は通常素手で戦う。
 
 時には子供でも分かりやすいようなヤリであったり
 剣であったりするのだが、テレビの画面に映し出されたのは
 どこの家庭にもある生々しい包丁であった。
 
 子供心に気持ち悪い・何かがおかしい。
 
 怪人との対決までにオーグリーンは既に戦闘員と
 複数の戦いをこなしており体力の消耗が激しい。
 
 そうこうしている内に怪人は手にした包丁で切り付けてくる。
 何とか躱していたが手を切られた。

 血がダラっと流れる。
 
 映し出された鮮血にアッと思った瞬間お腹を怪人に刺される。
 
 普通は子供向けの番組であればヒーローが包丁で刺されるような
 シーンを放送しないだろう。
 
 しかも生々しくお腹に刺さっているのだ。
 
 そして怪人が包丁を抜くと血がベットリついていた映像だった。
 そういった殺人にも近いシーンは子供からするとトラウマである。
 
 次の瞬間に画面が暗転する。
 
 画面が真っ黒の中に白文字のテロップで映し出されたのは
 

 「オーグリーンは死にしました」

 その直後、横に母がリモコンをもって立っているのに気が付いた。
 「こんなものを見ちゃダメ」といってテレビの電源を切られた。
 
 そこに何故か父もいた。
 H君の父は夜19:00以降にならないと帰ってこないにも関わらず
 既に帰宅していたのだ。
 
 番組は18:00に終わる。
 しかし父は帰宅している。
 
 おかしいと思い時計を見ると21:00を回っている。
 
 お腹もすいていないため夕食を既に済ましたような感覚があった。
 
 この17:30~21:00までH君は記憶がないまま番組を見て
 夕食を取ったということになる。
 
 不思議な体験を幼い小学生が処理できるわけがない。

 言いようのない気持ちの悪さを感じながら床についた。

見たもの・見ていないもの

 翌日の土曜日に友達と遊ぶ約束をして出かけた。
 
 その道中公園に友人たちが集まって何やら言い合いをしていた。
 
 昨日のオーグリーンが死んだ話をしていたのだ。
 この体験をしたのはH君だけではなかった。
 
 集団の中でも見ていない派・見た派が半々の割合で
 公園内はオーグリーンの話題で持ち切りであったという。
 
 見てない派は普通に戦っていたということであった。
 
 見た派からすれば翌週はどのような放送になるのか懐疑的になる。
 通常そのようなことがあればストーリー構成上繋がるように
 放送されるはずである。
 
 しかし先週死亡したオーグリーンは普通に出演していた。
 
 子供が1人2人,間違った認識で番組の内容を話するなら
 まだあいつは嘘をついていると理解することに難はない。
 
 しかし、H君の友人界隈で半分がその週その時間に
 オーグリーンが死んだ映像を見たというのは前述とは合点がいかない。
 やはりその映像を彼らが確実に見たのだろう。

最後に

 本件は有名な怪談でネット上で様々な憶測が流れている。

 「ボイスラッガー」という特撮ヒーローとの番組の記憶と

 オーレンジャーの記憶が混ざり合っている等と噂されている。

 しかし、子供が自分の興味があることには強烈な集中力をもっている。

 ましてや毎週楽しみにしている戦隊モノについての記憶が

 捻じ曲がることはないと筆者は思うが・・・

推測される真相~追記~  

  オーグリーンの真相についていくつか噂されている真相と
  筆者の推測について記述しようかと思う。
  
  オーレンジャーが始まったのは当時、オウム真理教に関連するニュースが
  ワイドショーで報じられていた。
  
  戦隊モノは悪の組織と戦う正義を描いている。
  
  当初はシリアスは物語を想定していたが連日報じられる社会情勢から
  やむなく路線を変更したとされている。
  
  路線が変更された内容で放送を続けるオーレンジャーであったが、
  この期間内にこのオーグリーンの死を連想される報道がされた。
  
  1995年4月23日 日曜日 オウム関係者である村井秀夫刺殺された。
  彼の着ていた服は”緑色”である。
  オウムの信者が着るプルシャという服がその色であった。
  
  翌週の月曜日から連日報道され子供の目にも映ったと推測される。
  
  H君や友人が見たとされる映像とこの刺殺に関する映像が酷似している。
  
  >オーグリーンは満員電車の中敵の戦闘員と戦っている。
  
   →緑色のプルシャと言われる服を着た村井氏は
    教団東京総本部へ入ろうと大勢の報道陣を掻き分けていた。
  
  >戦闘員たちと戦いその中を描き分けていくと、
  >ボスであろう気持ち悪いまだら模様の怪人が出てくる。
   
   →刺殺した容疑者は当時ベージュを下地としたまだら模様の
    セーターを着用していた。
   
  >そうこうしている内に怪人は手にした包丁で切り付けてくる。
  >何とか躱していたが手を切られた。
  >アッとH君が思った瞬間お腹を怪人に刺される。
   
   →村井氏は映像を見る限り刺されたタイミングで左腕を気にしている。
    実際左腕を切られその後、右脇腹を刺されている。
   
  >そして怪人が包丁を抜くと血がベットリついていた映像だった。
  
   →犯行を終えた容疑者は報道陣がいる前で血が付いた包丁を
    地面に放り投げている。

 以上状況を踏まえると酷似点がいくつも上がってくる。

 子供の脳内記憶が当時のセンセーショナルな事件と混ざりあったとすれば

 相当なインパクトを与えたのだろう・・・

  

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