7に纏わる怖い話~ある山間集落で発生した7代の祟り~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

 皆様、今回ご紹介する話を読んであなたは祟りを信じるでしょうか?

 小説家、放送作家、怪異蒐集家、オカルト研究家である中山市朗先生が

 語られていた7代祟りの怪談です。

ある山間集落で発生した7代の祟り

ある少年の運命

 2018年関西地方を中心に集中豪雨が襲い街が浸水・家屋の壊滅と自然災害に飲み込まれた。
 修験道の信仰が残っている募県の山には幾つかの集落が存在していたが
 集中豪雨の影響を受けて山雪崩が発生し壊滅した集落がある。 
 
 7代の祟りの話はその山間部に位置する現存集落出身のKさんが小学校の頃に遡る。
 
 小学校から集落までは歩いて通うには遠い為、当時スクールバスが出ていた。
 ある集落で学生を乗せてはまた別の集落へ行き学生を乗せる。
 当然前述の壊滅した集落の学生もその中に含まれていた。
 
 その中の男の子 ヨシキ君は少し変わった子であり周りの子供も余り深入りしなかった。
 
 それは彼が子供ながらに言っていた自分の余命の話であった。
 
 「僕は16歳まで生きられないんだよ・・・絶対死ぬんだ。
  僕の家の裏に山があってその裏の山の中にその秘密があるんだ。」
  
 普通小学生であれば自分の死を予見することなど言わないだろう。
 だが彼の何か自分の運命を悟ったような発言が周りの子供を遠ざけていた。
 
 かういうKさんも同様に子供ながら深入りはやめておこうと考えていた。
 中学生になって同じクラスでも彼は小学校の頃と同様の発言をしていたそうだ。
 
 高校に上がる頃になるとヨシキ君は農業高校へKさんは普通科高校に入り疎遠になった。

現実へ

 幾ばか月日が経ったある日、ヨシキ君と同じ高校に行った旧友にばったり出くわし、
 中学の頃の思い出話に浸っていた中、ヨシキ君の話題となった。

 既に高校生になって、彼の言ってた16歳は過ぎ近況を聞きたかったのは言うまでもない。
 
 Kさん:「そういえばヨシキ君はどうなった?」
 旧友 :「あの子亡くなったよ。」
 Kさん:「いつ?!」
 旧友 :「16歳になる誕生日の前日。何が原因で亡くなったのかはわからない。」
 Kさん:「本当?!」
 旧友 :「本当だよ。実際私の親も葬儀に出席したし」
 
 旧友から告げられたのは小学校の頃から彼が予見していた通りの運命だった。
 
 Kさんは大学を受験するため上京し就職を経て結婚と月日が流れるにつれ
 滅多なことでは田舎に帰ることもなくなっていた。
 
 ある日実家の用事で帰省した時に昔の友達・知り合いが歓迎会を開催してくれたのだ。
 
 その席には地元の青年会・ボランティア活動を中心的になっていた人がいた。
 みんなからお姉さんお姉さんと慕われており、もちろんKさんもその一人であった。
 
 昔話に花を咲かせて楽しい時間が流れる中、ふとお姉さんがKさんに話題を振った。
 
 「うちの弟のヨシキと昔クラスメイトだったよね?」
 Kさんはお姉さんとは親しかったためにヨシキ君が彼女の弟であったことに驚いた。
 
 彼らの苗字は全国的にも大変珍しかったが
 地元ではよくある苗字であったので今の今まで気がつかなかったのだ。
 
 Kさんは高校から疎遠になって彼が亡くなった際、葬儀にも立ち会えなかったので
 お墓参りをさせてくれないかとお願いした。
 
 するとお姉さんの表情が一変し「お墓参りはダメ!!」と強張った声が響いた。
 
 一瞬緊張が張り詰めたが、ハッと我に返ったお姉さんは動揺しながら続けた。
 
 「ごめんなさい。これには訳があって、お墓はどうしてもダメなのよ。。。
  家には仏壇と位牌があるのでそこに手を合わせて頂けるのであれば歓迎するよ」
 
 歓迎会が終わった後に集落に向かって車を走らせた。
 
 近年地方では高齢化・過疎化が深刻な問題となっているがこの地も例外ではない。
 真っ暗で外灯がなくで対向車も一台もない・・・
 山の中に車のライトだけで闇を突き進んでいった。
 
 ようやく辿り付いた集落には当時スクールバスで見かけた風景とは違い異質に感じた。
 昼と夜で雰囲気が違うのとはまた別の。。。
 なぜなら周辺民家の明かりが全くついていない。
 
 家へ案内されると、Kさんの戸惑いを察したお姉さんがこの集落に纏わる話し始めた。
 
 お姉さんとヨシキ君の家があるこの地はU家という本家に派生する分家筋の人々が
 生活を営んでいた場所であった。
 
 今はその本家筋/分家筋もすべて死に絶え今残ってるのはお姉さんただ一人だけだという。

 Kさんは絶句した。
 当時スクールバスでKさんと顔を合わせてたこの集落の子供はすべて死に絶えたのである。
 
 U家のお墓の元へは一族以外が行ってはいけない理由があった。
 きつい口調で静止したのもそのためであったという。
 
 当然の様に「その理由は?」とKさんは率直な疑問を投げかける。
 
 お姉さん:「それは言わない方がいいと思う。障りがあるかもしれない。
       障りは私に来るかもしれないし逆に聞いたあなたに来るかもしれないから
       やっぱり言わない方がいいと思うよ」
 
 Kさんはこれは聞かなきゃいけないと思った。
 16歳までに死ぬって言った秘密はそこにあるのではないか?
 
 Kさん :「是非お聞かせください」
 
 お姉さん:「私で滅んでしまうと余計に何があったのかってことを伝える人がいなくなる。
       これもご縁だから全部お話ししましょう」

祟りと集落の壊滅

 時はこのU家一族の起源に遡り、初代は悪右衛門と呼ばれてた。
 あまりの素行の悪さから周りが付けた通り名だ。
 
 彼は元々この土地に住んでいたわけではなく別の村から追い出され
 土壌環境が良質なこの土地をいたく気に入り住み着いたそうだ。
 
 しかし先住民がいたためにこの地から追い出しそれからU家一族は農業で繁栄する。
 
 その後悪右衛門は二人子供を授かり第一子を姉、二子を弟であったが
 16歳を目の前にして弟が自殺した。
 
 残った姉が婿をとり、子供が生まれるとまた姉弟となり、
 弟が同様に16歳を目前にして変死したのである。
 
 残った姉が婿を貰い子供が出来ると姉弟で弟がまた16歳を前にして変死するのである。
 
 逃れようのない運命が一族を渦巻いていた。。。
 
 4代目がこれは何か良くないことが起こっている。。。
 思い当たる節は一つだけある。。。

 悪右衛門があの裏山には入るなと遺言を残していたのだ。
 
 ヨシキ君が言っていたあの裏山である。
 
 本家・分家が山を捜索すると一部不自然に整備された場所が存在したため
 掘り起こしてみるとおびただしい数の人骨がでてきたのだ。
 
 それを見た時、ひょっとして悪右衛門が村の人間は集めて殺害した後、
 この地に埋めたのではないか??各代の男の子が亡くなるのはそのためか??
 
 改めてその人骨を拾い直し、供養塔を立ててその隣には一族代々のお墓が立てられ
 部外者は入ってはならないという”しきたり”がその頃に決まった。
 
 祟りが続かないよう修験道のお坊さんに依頼したが
 「私にはどうすることもできない」ということで逃げるように断られた。
 
 次は大阿闍梨と呼ばれるお坊さんへ依頼をした。
 しかし供養はできるが末代の子供に害が及ばない様にすることは無理だと。。。
 
 結局4代目の男の子も16歳を目前に変死した。
 
 奇妙なことに生まれてくる男の子は全員風邪を一度も抉らせることがなく
 健康優良児なのだ。
 各代できっとこの子は16歳の誕生日を無事に迎えて大人になって
 家督を継いでくれるに違いない。。。
 そう信じた矢先16歳を目前に亡くなるのであった。
 
 ヨシキ君の死に方も不可解であった。家の前で凍死していたのだ。
 遺体は泥だらけで非常に汚れており、血だらけで爪が剥がれてた。
 
 裏山に登ってみると供養塔やお墓を掘り起こした後があった。
 自分の寿命を決定づける何かあるということは知っていたが果たして
 それが見つかったのかどうかはお姉さんにはわからない。。。
 
 その後ヨシキ君の両親も後を追うように亡くなった。
 既にその頃には本家も死に絶え、お姉さんたった一人・・・
 
 「U家はこれで終わる。。。」
 
 お姉さんは結婚したのだが、旦那さんは脳溢血で他界。
 彼女も子宮癌を患って全摘出され子供の産めない体になっていた。
 
 最近その癌が転移してることが判明したので命も長くないとのことだ。
 
 仏壇には位牌がある。
 
 お姉さんから「位牌の数を数えてみてください」言われた。
 
 各家で分けられている位牌には亡くなった16歳の男の子名前書いてある。
 
 一つ・・・二つ・・・三つ・・・四つ・・・合計七つであった。
 
 「7つ目の位牌に私の弟のヨシキの名前があります。
  その隣に小さい位牌があるのがの両親のものです。
  祟りはね・・・七代なのよ・・・七代目でその一家は全滅するの・・・」
 
 数か月後、転移した癌から回復することなくお姉さんは亡くなった。

 そして、2018年の集中豪雨で廃墟と化した集落は山津波で姿を消したのだ。

最後に

 どの時代でも自分たちの豊かさを求め土地を奪い、

 先住民族を追いやるような行いは変わらない。。。

 我々今の日本人はその昔、縄文人を排除した。

 コロンブスはアメリカ大陸を発見し、先住民族を虐殺した。

 一緒に出演されていた三木大雲住職は

 「もしかしたら先住民への供養の仕方が間違ってたのかな?

  ”何かをするから何かをしてくれ”という交換条件になっている」とおっしゃっていた。

 供養塔など立ててetc … 勝手に終わらせたことにしている様に私は思えました。

 長文となりましたがここまでご拝読いただきありがとうございました。

 

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