六本木の毛利池(毛利庭園の池)と灯篭 ~西浦和也氏の怪談~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

六本木ヒルズにある毛利池はご存知でしょうか?

現在毛利庭園という名前で過去はニッカウヰスキーの土地でもあった場所です。

今回は歴史あるこの池を発端とする怪談をご紹介します。

 

西浦和也氏来歴

不思議&怪談蒐集家。怪談トークライブやゲーム、DVD等の企画も手掛ける。
イラストレーターとしても活躍する。
単著に「現代百物語」シリーズ、『実録怪異録 死に姓の陸』『帝都怪談』などがある。

溝ノ口のマンション

玉田のゲームセンターにUFOキャッチャーを納入している会社の社長さんが
中学生であったときの話です。
その方は母子家庭で育ったそうで母親が看護師をされてました。

務め先に近いということもあり、神奈川の病院に近い溝ノ口にマンションを借り
生活していました。

そのマンションは斜面を切り崩して平地にした場所に立っており立地こそ悪いが
当時にしては綺麗なマンションだったそうです。

ある日の夜、母が夜勤で一人で部屋で寝ているときに
何か胸やけを感じて夜中に目を覚ますと部屋が重々しく気持ち悪さを感じました。

金縛りなのか体が動かない状態でした。

部屋のつくり自体は和式で襖で仕切られており夜寝るときは襖を開けて寝ていました。

体は動かないが首だけが動く状態でフッと玄関側を見ると誰かが立っているのが
見えました。

泥棒かと思いましたが体は動かないし、夢かどうかもわからないため
そのまま放っておいたそうです。

母が夜勤の際にこのことが発生していました。

しかし3か月経ったある日いつものように夜中目を覚めてた際に
いつもは玄関に立ってた人が襖の部屋に入ってきていました。

そしてよく見るときれいな軍服をきた人であることがわかり
馬乗りになって首に手を掛けた状態で
「ここから出ていけ!お前の居ていいところじゃない!」
と言われ脅されました。

そういうことが何度が続いたために状況を説明し看護師の母に相談し引っ越すよう
催促しましたが受け入れてもらえませんでした。

そんな最中彼ら母子が住んでいる階の側面の部屋だけ異様に
引っ越しが多いことに気が付きます。

もしかすると他の住民も同じ怪現象が起きているのでは??

そう考え繰り返し母を説得し続けたところ仕方なく承諾してくれたそうです。

そして部屋を引き払う際に風呂場の掃除中に「ぎゃあ!!」と母の叫び声がしました。

風呂場へ向かうと母が
「お前の言ってたことは本当だ!
 軍服を着た人が現れてそのまま排水溝に吸い込まれていった!」

溝の口のマンションではそういった出来事があったそうです。

六本木の毛利池

同じ時期西浦和也氏は六本木ヒルズにある毛利池について調査していました。

この地は元々毛利藩邸があり、その後明治政府練兵場となり
ニッカウヰスキーが購入後にテレビ朝日、六本木ヒルズへと各時代によって
変貌を遂げてきた場所でした。

六本木ヒルズの建設で大規模な工事の手が入る際に事前調査を行う予定だったそうです。

というのも江戸幕府が大政奉還したのちに薩長がなんとか戦争に持ち込む
大義が欲しく挑発を繰り替えしていたところに幕府方が
毛利藩邸を一晩で焼き討ちにされたことを
発端に明治維新が始まった場所ということ。

さらにとらえられた赤穂浪士10名が切腹した際に返り血を浴びた血塗られた灯篭、
そして池の水で首を洗ったとの逸話が残っている。

文化財としての価値があるものがこの池から出てくる可能性が高いと踏んでいましたが
池の水を抜いたところで調査は中止されました。

何か予期せぬ事態が起こったことは明らかでした。

この内容を裏付けるかのようにニッカウヰスキーが土地を購入した経緯として
池から湧き出る天然水でウイスキーを作ることが目的だったのですが
結局それをせずに土地を手放します。

当時の社長が手記でこう言い残しています。

「あそこは由緒ある池で、必ず主がいるに違いない。
だから池を潰した奴には祟りがあるぞ。本人になければ子孫にあるぞ」
(『父・マッサンの遺言』KADOKAWAより)

結局、毛利池は水が抜かれた状態で池底を防護シートで敷き、
その上に1mにもなる防水コンクリートを埋めてその上に現在の池(毛利庭園)を造ったそうです。

毛利池と溝ノ口のマンション

このようなを調査している最中UFOキャッチャーの社長から
以前住んでいた溝ノ口の幽霊マンションがまだ空き家となっているとの連絡があり
西浦和也氏はそのマンションへ向かいます。

対象の部屋を内覧後に近くを歩いていると近くの児童館脇に「おばけ灯篭」の看板があり、
当時軍部施設の名残がある擁壁・高射砲跡の傍に設置さていました。

但し書きを見てみると実は元々は毛利池に設置されていたものが

この地に移されたと但し書きに記されていたために好奇心を擽られたそうです。

「おばけ灯篭」の由来は明治天皇の近衛兵が軍部の暴走を抑えきれないため
クーデターを起こした2・26事件が発端とされています。

クーデターが失敗後、六本木にある毛利池で近衛兵の将校が自害したのですが、
その場所にあった灯篭が彼らを憐れんで夜な夜な六本木で歩き回っているとのことで
市民から陸軍に陳情した結果、基地のある溝ノ口に送られたとの記録がありました。

近衛兵は軍部に反逆したものたちと捉えられたために戦争の最前線に送られ

ほぼ戦死したのですが、稀に生き残った人は実践を積んだ人材ということで

軍部の教育係として溝ノ口の基地に移送されました。

実は、市民から陸軍への陳情と相まって移送の際に自害した将校を憐れんで思い出と共に

「お化け灯篭」も一緒に持ってきたのがどうやら真相らしい・・・。

しかしながら当時灯篭を設置したのは場所のどこなのか??

現在の児童館脇にあったのか??

昭和20年に米軍が基地を世襲したときの航空写真と現在地図を合わせると

実は当時マンションが建つ前は斜面に軍事教官専用門があり
その場所に灯篭は設置されていたそうです。

丁度UFOキャッチャーの社長が住んでいた

マンションの部屋の真上に位置する場所だそうです。

果たして近衛兵の亡霊は未だマンションにいるのでしょうか?

最後に

六本木ヒルズといえば、過去、六本木ヒルズのテナント企業が立て続けに

不祥事を起こしたり、ボヤ騒ぎがあったりと・・・

マッサンのいう通り毛利池の主が引き起こした現象なのでしょうか?

以上最後までご拝読いただきありがとうございました🎵

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