「青い家」~西浦和也氏の怪談~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

廃墟となった家は近くにございますでしょうか?

今回は埼玉のタクシー業界で噂となっていたある青い家の前を通ると

乗車してくる幽霊のお話をご紹介いたします。

西浦和也氏来歴

不思議&怪談蒐集家。怪談トークライブやゲーム、DVD等の企画も手掛ける。
イラストレーターとしても活躍する。
単著に「現代百物語」シリーズ、『実録怪異録 死に姓の陸』『帝都怪談』などがある。

青い家

ひと昔前に一時期イベントに顔を出してた時期にお客さんから
埼玉の都心から離れた土地に外見がブルーの建物があり幽霊が出るとの話を聞きます。

家の建っている周辺は昔、東京外環自動車道という大規模な道路工事が行われ、
土地の立ち退きと同時に区画整理が行われました。

当時その場に留まりたい人、そのまま立ち退きしたい人たち各々意向があり
例えば野球場ぐらいの大きさの土地を売ったところで、都会の利便性が高い場所に
家着きで土地を買える程の金額にはならない。畑を全部売ったからと言っても金額はわずか。

そのため、多くの人が等価交換を選んだのだそうです。

その中で商売をしてたお店がありそこのオーナーが等価交換して今まで所有していたところとは
別の場所に同じ価値・同じ条件の土地を得ました。
元がバス停の前にあったため、新しい区画でもバス停の前土地となった。

新しい土地で自分の住む家とお店が出来て商売を始めましたが
元々所有していたよりも提供された面積が広かったため活用を考えていたそう。

そこで賃貸住宅を建てようと試みましたが、区画整理前はそこの土地は登記簿上一部墓地であり、
裏手には移動できなかったお墓が残っていました。

裏にそういう場所があるのは少し気味が悪いし、外観を塞ぐように家を建てようとしましたが、
墓地への道がないために建設を躊躇していたそうです。

その後更に整備が進んで脇に通ってた農業用水路に道が出来てお墓にも辿りけるということで
家を建てて賃貸住宅を建設しました。

その後暫くして若い夫婦が入居し、地域の人たちだけが住んでいることも相まって
少し賑やかになることをとても期待していました。

夫婦は楽しく暮らしていて暫くすると奥さんが妊娠してとても幸せそうにしていました。

しかしある日を境に旦那さんが出勤で家を空けると帰宅するまで
奥さんが近所を夜遅くまで歩いているのが目に付くようになりました。

お腹も日に日に大きくなってるし、あまりにも毎日続いたので近所の方が心配になり、
奥さんから事情を聴きました。

すると家に一人でいると、自分の居る部屋以外からどこからともなく
だれかがしゃべっている声が聞こえて怖くて外を歩いているとのことでした。

近所の方は心配しつつも「お墓の前の場所だからねぇ・・・」
との噂で持ち切りだったそうです。。

相変わらず夜遅くなるまで奥さんが周辺を歩いていることが続いていましたが
ある日その家の前に救急者とパトカーが止まっていて奥さんが運びばれるのが目撃されました。

どうやら家で自殺を図ったために搬送された様です。

後日旦那さんから近所の方に妻が亡くなり家を出ていくと挨拶があり
何があったのかわかりませんが家財道具もそのままに引っ越していきました。

それ以来そこの家は入居してもすぐに出ていくということが続いたようで 困ったオーナーが
外観を薄いブルーに変えてキレイに整備しましたが定住する人はいませんでした。

若夫婦が住んでいた頃に誰もいない部屋から人のしゃべり声が聞こえる現象が
家の外までも聞こえ出し、更には隣のオーナーの家の中にまでも聞こえる程にでした。

そのうちオーナーも家をそのままにして出ていき当時区画整理で得た土地に
立っている家・お店は廃墟となったようです。

それを境に埼玉の「青い家」に幽霊が出ると心霊スポットとして世間に広まりました。

別方面から西浦和也氏は埼玉のタクシー業界で密かに広まっている話を耳にします。

夜中にタクシーを走らせていると薄いブルーの建物の前に妊娠した女性が手を乗ってくるそうで
行先を訪ねるとお腹の子供の出生届を出しに市役所へ行くというのです。

こんな時間に空いてる訳がないし、生まれいない子供に?と思いながらも
怪訝そうに運転すると次の信号に辿りつくまでにシートから消えるという現象が発生するために
タクシーが通りたくないとの内容でした。

その後調査を重ねるとイベントでお客さんから聞いた内容と埼玉のタクシー運転手の噂が
同じ場所であることが判明しました。

当時ゲーム会社に勤める傍ら企画していたイベントで次回その話をご紹介するとのことで
現場へ向かいます。

会社が終わった後に現場へ向かい写真を撮影し調査を終えました。

しかしながらいつの間にか終電に近い時間となり、バスも既に営業を終了していたために
タクシーを待ちますが、まったく通る気配がありません。

車通りを確認すると道の先がT字路になっており、所々タクシーが見えますが
「青い家」への道を避けるように別の道へ行くことがわかりました。

暫く待っていると1台のタクシーが来ることが分かったために手を挙げますが、
完全に素通りされました。
通り行くさまを見ていると2、30mくらい先でハザードランプを焚いているのが見えたので
急いてタクシーまで駆け寄りました。

素通りしたことお詫びをされ、駅までの道中この道を通りたくなかった理由を話す最中に
停止した理由を聞いて社内の空気が凍り付きました。

乗せてくれたのは西浦和也氏の横には「青い家」から出てきた妊婦がいて、
夫婦だと思って不憫に思い車を止めてくれたとのことでした。

最後に

タクシーに人が乗って来て忽ち消えてしまうという怪談としては王道のお話でしたが

実際に体験されたと思うとゾッとしますよね・・・

現在はこの「青い家」は取り壊されており現場に行っても実物を拝見することは出来ません。

亡くなった後その場に留まるのは成仏できていないということになりますが、

そのような霊体は亡くなる直前の状態で彷徨うのだそうです。

今回の「青い家」で亡くなった奥さんは妊娠された状態のままで

何年も何十年もその場に留まるので夜な夜なタクシーを止めては市役所の行先を

告げているのでしょうね・・・

ここまでご拝読いただきありがとうございました♬

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