「犬神の忖度」憑き物筋のお話~西浦和也氏ご体験談~

不思議なお話~神社・お寺・怪談etc~

皆様憑き物筋ってご存知でしょうか?

全国各地にそういった伝承があり、狐・管狐(くだぎつね)等ございますが

今回は主に四国でよく繁栄している犬神の実話をご紹介いたします。

西浦和也氏来歴

不思議&怪談蒐集家。怪談トークライブやゲーム、DVD等の企画も手掛ける。
イラストレーターとしても活躍する。
単著に「現代百物語」シリーズ、『実録怪異録 死に姓の陸』『帝都怪談』などがある。

犬神の忖度

西浦和也氏の現在の知り合いに会社の社長がいるのですが

その方は若くして社長になり成功を収めていたそうです。

ところが最近会社の経営があまり良くなく

なんとその原因が彼女のケンカをしたとのこと・・・

何か精神的なものかと思っていましたが、

彼女も「私のせいで彼の会社の経営が傾いた」と言っていました。

彼はありえないほどのスピードで出世しました。

そして社長になったとき彼女が「私のおかげで社長になれたね」と言いました。

何を言っているのか??

要するに「内助の功だ」と主張しているんだろう。

その時は気にも留めませんでした。

しかしどうやら何か様子が変だな・・・そう思っていた矢先に

彼女の母親が田舎から出てきて「会いたい」とのことで

ホテルのラウンジに2人を呼び出しました。

最初は仲良く3人でしゃべっていたのですが、

ときどき彼女の母親が彼を訝しげに見出します。

すると「ちょっと彼と私で話があるからあなた席をはずしなさい」

といって2人になったときに「あの子と別れてほしい」と告げました。

彼 :「なんでですか?大学も出てますし、

会社も経営しているので幸せにする自信があるのですが」

母親:「それはわかるし

理解もできるんだけどそういうことじゃないのよ」

彼 :「ではどういうことですか?」

母親:「あなたの血は薄すぎてダメなのよ」

彼 :「??・・・血が薄いってどういうことですか」

母親:「おそらく言ってもわからないだろうけど

あなただと長生きできないからやはり別れてほしい」

そう伝えて彼女の母親は帰っていったそうです。

あとで彼女に「おかあさんから別れてくれ」って言われたことを告げると

「ああやっぱり」と彼女が言いました。

続けて

「うちの実家は四国のある名家の一族なんだけど

その家の女性と付き合うと運気が上がって出世するの。

ただ男側にそれに見合うだけの力がないと

あなたが持たない・・・

要するにうちのもっている力にあなたが耐えられなくなって

長生きできない・・・

そんなカンジのこと言ったんじゃないかな??」というのです。

実際彼女のおばさんも嫁いだ先がいきなり大成功を収めたこともあるので

私と付き合うと運気が上がるというのです。

彼は特に気に留めることもなく「そんなもんかなぁ」と思いつつ

お付き合いを続けていたようです。

しかし、彼がある仕事で一緒になった女性がいて

あまりにも彼のタイプであった為に浮気をしまいました。

それが彼女にばれて大ゲンカをしました。

それからです会社の経営が傾きだしたのは・・・

この話を聞いた西浦和也氏は興味深い話だと思い北野誠さんと

その彼女の一族について調査を開始しました。

彼女の家系および出身地から導きだしたのが

”犬神”という眷族を使役している一族ではないかとの推測に至ります。

犬神は女性につき4の倍数で4匹・8匹・16匹・・・と増えていき

それは家の床下に住んでいるそうです。

その一族に女形が多くいればいるほどその力が強まります。

家主が犬神を使役して他者を災いをもたらすのではなく、

気持ちを推し量って自ら動くのだそうです。

身内に敵がいるなと思ったら勝手に飛んでいって潰しに行ってくれる・・・

忖度して対象者を攻撃するのだそうです。

犬神に守られるには犬の首より下を土の中に入れてゴハンを与えないなどして、

怒りを増幅させ、もうこれでもかという頂点に達した時点でゴハンを与えるそうです。

すると犬は施しを受けた気持ちになり食べさせる直前で首を刎ねると

家主に対する忠誠心が高い状態で魂を使役させるという呪詛の方法です。

彼にはもしかしたら彼女の家系は犬神筋のものかもしれない。

そうすると今は成功して地位があるけどこのまま付き合っていたら

それ以上の代償を支払われるかもしれないと伝えました。

するとこういったことに疎い彼は彼女に

犬神の一族かどうかということをそのまま聞いたそうです。

彼女は「そんな犬の首刎ねるなんてしているわけないじゃん。

ただおばあちゃんはヤギで1年に一回そんなことしてるよ」

というのです。

これは完全に本物だと西浦和也氏は確信したそうです。

そうこうしている内に彼の浮気相手がおなかのあたりに変なアザができ始め

仕事をするのが困難な状況になってきました。

これはマズイと考えた西浦和也氏と北野誠氏は

懇意にしている京都の神社で見てもらおうということになりました。

西浦和也氏と彼は東京駅で待ち合わせし、新幹線で京都へ行こうと

計画をしておりましたが彼が違う電車に乗ってしまい遅れるわ

肝心の京都についてもタクシーがありえないところで右折したり

左折したりして漸く神社の近くまで来ました。

何か見えない力が神社を遠ざけているのか・・・

犬神の使役なのか・・・

なんとか時間ギリギリになって神社につきましたが

神主さんに見てもらうとやはり浮気相手と別れたほうが良いとのことでした。

浮気相手と別れろと言っても聞かない彼にこれ以上言っても仕方がない。

彼女についての詮索もしているし・・・

彼に対して犬神の一族なので別れたほうがよいのでは・・・

などとも言っていたので、あまり関わると今度はこっちが危ないと判断し、

ひとまず放っておこうかということになりました。

そして何日かたった後に北野氏と西浦氏に彼から連絡があります。

北野氏は当時新橋でお店をやっていてその近くまで来るので

仕事が終わったらみんなで一緒に合わないか?ということでした。

そして「よし会おう」ということになったのですが・・・

この日の夜、西浦氏の人食いバクテリアにより体調が悪くなります。

そして翌日に入院することになりました。

この時点で北野氏は西浦氏が入院していることを知らないのですが、

もしかすると彼女も連れてくるのでは??と北野氏は不意に思ったそうです。

そして西浦氏へ連絡しますが、当然入院している為電話は繋がりません。

彼に彼女と別れろとまで言っていた為、

彼女からすれば敵とみなされてもおかしくない状況です。

これはヤバいと思い今日はとりあえず彼女がやってきた際に

呑めるだけ呑みべろんべろんに酔っ払い

彼女の顔の記憶を残さない様にしようと決めました。

そして予想が的中し案の定、彼は彼女を連れて北野氏のお店に来ました。

ところが彼女が店に来るや否や

店の中で別の客が取っ組み合いのケンカが始まり収集がつかなくなり

店長が今日は何かおかしいから申し訳ないけど帰ってくれないか?

と言われたそうです。

そして滞在もほどほどに彼と彼女は店を後にしました。

彼女が帰った後嘘のようにケンカが収まったそうです。

翌日店長から北野氏宛てに

「昨日はすみませんでした。いきなり店の雰囲気が悪くなって」

とお詫びの連絡がありました。

そして続けて

「実はもう一つ気持ち悪いことがあって・・・

北野さんの友人の彼女が座っていたところの椅子なんですが

椅子の下一面に大量のハエが死んでたんですよ・・・

何なんですかねこれ・・・」

その後浮気相手は全身原因不明のアザができて

仕事が出来なくなり後に地元に帰り彼とは自然消滅しました。

彼女の気持ちを推し量った犬神の忖度はこれで終わったようです。

最後に

憑き物筋の家系はものすごく繁栄するといわれてます。

今回ご紹介したように忖度して敵を排除していくのは犬神だけはありません。

ある国民的人気アイドルグループ(〇〇〇48系)のセンターの方も

ヒル筋の憑き物家系ではないかとも噂されています。

長い内容となりましたがここまでご拝読頂き有難うございました🎶

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