知ってはいけない!?特定してはいけない「獄の墓」~西浦和也氏のご体験談~

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今回はMUGENJU CHANNEL 月刊怖い話PV獄の墓にて怪談師である西浦和也氏がご経験された

怖い話を掲載いたします。※写真は石舞台古墳です。

西浦和也氏来歴

不思議&怪談蒐集家。怪談トークライブやゲーム、DVD等の企画も手掛ける。
イラストレーターとしても活躍する。
単著に「現代百物語」シリーズ、『実録怪異録 死に姓の陸』『帝都怪談』などがある。

「獄の墓」

西浦和也氏が高校のころに先輩の月野夜さん(仮名)という方がいらっしゃっいました。
その方と一緒に地元の心霊スポットであったり怪談話が好きなオカルト好きでした。

高校を卒業すると皆さま経験してると思いますが年々連絡つかなくなります。
今みたいにケータイがあったり、インターネットがあれば、
すぐに検索したり、昔のつながりで、“今どーしてる?”
みたいなこともできるのですが当時はそのようなSNSも普及してなかったので
月野夜さん近況は知っていたのですが専門学校卒業⇒就職⇒結婚の流れの中で、
結局とうとう連絡が取れなくなってしまいました。

そして西浦和也氏が30歳になってからインターネットとかで怪談を発表して、
少しずつやり取りをし始めたりしたときに、突然メールが来て、

月野夜 :「おお、シンヤか!(西浦和也氏の本名)
久しぶりだな。お前いま何してるの」
西浦和也:「ゲームメーカーで働きながら、こんなことしてるんですよ」
月野夜 :「ああ、そうなんだ、俺いま結婚してさ、子どもがいてさ、
へぇこんなことやってんだ・・・お前相変わらず幽霊好きだなぁ」
西浦和也:「いやぁ、先輩も好きそうですね」
月野夜 :「いや、俺もいま集めててさ。結婚してね、子どもが生まれて
ひと段落するまではそんなことできなかったんだけど。
子どもが上の子6歳下の子3歳になったんで、
ようやく自分の時間みたいなのができるようになったから、
始めてんだよね」
西浦和也:「今丁度僕イベントとかにレギュラーでずっと出てるんで、
今度またやるんで、来てもらえませんか」
月野夜 :「おおいいよ、いくいく」

西浦和也氏らがロフト+1てトコでイベントをやってるのに来てもらったそうです。
終わった後に

西浦和也:「先輩どうでしたか」
月野夜 :「面白いな、お前面白いのやってんだな」
西浦和也:「たまたま今こんなことやってるんですけど非常に面白いんですよ。
先輩もどうですか、今度ゲストとかできませんか」
月野夜 :「そうだなぁ、面白いんだったらやりたいなぁ」

そして月野夜さんと交流が再開するうちに「次回やりたい」と。

西浦和也:「ああそうですか、じゃぁちょっと紹介しますから、
最後壇上上がってください今日たまたま次回のゲストの方、
月夜野さんが来ていただいてるんでちょっと上がってもらいます。
ぼくの先輩で・・・次回ゲスト来ていただけますか」
月野夜 :「お願いします」
西浦和也:「どんなのやれます?」
月野夜 :「実は今、地元のことを調べてて、その話をやりたいなぁと思ってるんだよ」
西浦和也:「ああ、そうなんですか。そういえば先輩のとこの家のそばって、
処刑場があったり、晒し場があったり、不思議でしたよね。
ぼくもあそこでこんなことがあって…花みたいなの見たこともありましたし」
月野夜 :「そうそうそう、それなんだよ。実は・・・」

言いながらカバンから一枚の古地図を取り出されました。

その古地図には、旧中山道が書いてあり、川が書いてあって、線が何本か引いてあって…
昔の本当ザクっとした地図なので今じゃ分からない目印が書いてありました。
川も“何川”と書いてあるのとは違いただ単に線が引いてあって“川”とだけ書いてある。

月野夜 :「この地図が図書館で手に入ったんだけど、これ見てくれると分かるんだけど
ここに川があるだろ、川のここに、な、“獄の墓”って書いてある」

西浦和也:「これなんですか?晒し場のことですか?」
月野夜 :「ちがうんだよ。これ地図で言うと、学校がここらへんだから違うんだよ。
多分俺はな、獄の墓っていうのは、処刑しました、で、処刑した時に、
首とかは晒したりするし、場合によっては京都に運んだりするわけ。
でも胴体とかさ、いらない部分ていうのはわざわざ埋めたりするのは
面倒くさいだろ?
大概川沿いに捨てたりとか、川っぺりに軽く簡単に埋めたりとかするんだよ。
多分俺はそういうんじゃないかなと思う」
西浦和也:「そうなんですか」
月野夜 :「たださ、今これがどこなのかが分からないんだよ。大概の場所っていうのは、
そういう場所がありましたっていう記録が残ってるんだけど、
これは残ってないから、これを今調べてるから、次回のイベントでやりたい」
西浦和也:「次回12月14日のイベント、月夜野さん、よろしくお願いします」

しばらくして、月夜野さんの方から連絡がありました。

月野夜 :「もしもし、シンヤ?」
西浦和也:「おお、どうもどうも」
月野夜 :「あのさ、、、ちょっとさ、、、ネタ替えたいんだよな」
西浦和也:「え、どうしたんですか。“獄の墓”見つからないんですか」
月野夜 :「いや、そういうことじゃないんだけど、、、ちょっと、嫌なことがあってさ」
西浦和也:「何があったんすか」

月野夜 :「こないださ、かみさんと子ども連れて、ファミレス行ったんだよ。
ご飯を食べていたら、3歳の娘がさ、窓の外見てさ
ブドー、ブドー」って指さす。え、何処?って言うと、
自分の車の方を指して「ブドー、ブドー」って言う。見てもないんだよ、
そんなの。えー?って言ってると、上の6歳の長男も
「パパ、ブドー!ブドー!ブドーが浮いてる」と窓の方を見つめる。
えーっ?て言って、同じように車の方さしてるんだけど何もない。
ブドーって食べるやつか?って聞くと「そう、ブドー」という。
その方向を見るんだけど分からない。
そのうちに家にいるときも、ときどき娘が「ブドー」、
窓の外見て、「ママ、ブドー」とかって言うんだよ。」

何か気持ち悪いこと言うなと思っていたとき、家に帰って、仕事終わって、
自分の書斎に行くといつも閉まっているはずの書斎の戸が開いてたそうです。
そして中に入ると

月野夜 :「コラなにやってんだ。お父さんの部屋入っちゃダメだって言ったじゃないか。
しかもお父さんの机の中から色々出しちゃって」
子供  :「ちがうよ」
月野夜 :「お前じゃなきゃ入らないし、こんなんならないだろ」
子供  :「入るときからこうなってたよ!カギ開いてたもん」
月野夜 :「そんなはずないだろう」
子供  :「ちがうほんとだって。こうなってたんだもん!」
月野夜 :「じゃぁさっさと出なさい」
子供  :「あっ、パパ。これ、ブドーだからね」

床に散らばってる資料の中の一枚、明治時代の初期に撮られた絵葉書がありました。
それはお土産物用に、海外に輸出用につくられたもので、
モノクロ写真で写真を撮り、手で色を塗って、絵葉書として配るものの中に、
日本の資料としてなのか分からないのですが、その中に処刑場を撮ったものがありました。
その一枚と言うのが、例の、彼の小学校の、お仕置き場の、晒し場の写真だったとのこと。
それは門の前に門番が立っているのですが
ちょっとしたベストみたいな着物を着てふんどし一丁で。
その脇に平台があって、平台の上に生首が並んでるんですが
その生首が、手前に1こ・2こ・3こ、つまり逆三角形に、
ちょうど葡萄のかたちのように、生首が並べてある写真なんです。

子供たちにはこれがブドーのように見えていたと・・・

月野夜 :「シンヤさぁ、俺それ聞いたときにゾッとしちゃってさ。
調べちゃまずいのかな・・・、ネタ替えていいか??」
西浦和也:「それは、さすがにまずいっすよね。いいですよ、
ちょっと変えたってお客さん怒る訳じゃないから。やめときましょう」
月野夜 :「そうだよな・・・」

ということで止めることになりました。

いよいよ開催日が近づいて、その前々日の夜に電話がきました。

月野夜 :「シンヤ、シンヤ、明後日の夜12時だよな」
西浦和也:「はい、正確に言うと明後日の24時からです」
月野夜 :「じゃぁ、その時間までに行けばいいんだよね」
西浦和也:「そうです。先輩、やるネタは決まったんですか」って聞いたら、
月野夜 :「んん、“獄の墓”をやることにしたよ」
西浦和也:「ええ?だって、あんなことがあったばっかりじゃないですか。
ちょっとまずいんじゃないですか」
月野夜 :「うん、いいんだよ。大体の場所も分かったし。
これ一発やったら俺終わりにするから、
これ一回だけやる。大体の場所も分かった。結構すごい場所で、
これは!と思うような場所」
西浦和也:「そうなんですか。先輩、どこなんですか」って聞いたら、
月野夜 :「それは、お前にだって教えらんねぇわ。当日になったら教えてやるから、
楽しみにしとけよ」

と言われて、電話を切りました。

翌日、いつもの通り仕事をしていたら、電話が鳴りました。
西浦和也  :「はい、もしもし」
月野夜の家内:「あの・・・月夜野の家内ですが、今お時間ありますか」
西浦和也  :「はい、どうしたんすか」
月野夜の家内:「ちょっと主人が倒れたので・・・申し訳ないんですけど、
こちらに来てもらえますか」
西浦和也  :「今日、出張中なんで戻らないんですよ。今晩はちょっと戻れないので、
明日朝一で行きますよ」
月野夜の家内:「申し訳ないです。どこどこにある○○病院なんで来てもらえますか」

とおっしゃられ電話切りました

翌日になって朝一で都内に戻り奥さんに電話しました。

西浦和也  :「病院の近くまで来てるんですけど、病室は何号室ですか」
月野夜の家内:「ごめんなさい、申し訳ないです。もう病院にはいないんですよ」
西浦和也  :「ああ、退院されたんですか」
月野夜の家内:「いま葬祭場の方に運んでるんです」
西浦和也  :「ええ!?」
月野夜の家内:「昨日あのまま亡くなりまして。今夜お通夜なんです」

慌ててその足で斎場に行くと、もう棺に入って、祭壇が組まれている状態でした。

西浦和也  :「どうしたんですか」
月野夜の家内:「実は、朝方倒れまして。突然家の中でばたっと倒れて。
救急車を呼んで病院まで私付き添って行ったんです。
原因が分からないんで色々と処置して、MRIを撮るってストレッチャーで運ばれてる時に、
私をわざわざ呼び止めて、シンヤに伝えなくてはいけないことがあるから連絡を取ってくれ、
と言ったんです。それで昨日、電話させていただいたんです。
それが、最期の言葉だったんですよ。大体、私、何のことか知ってます」

その夜、知り合いに連絡をしてお通夜に行って、
その足で12時からのイベントに行きました。
イベント開始のときに「実は、今日のゲストの方が亡くなりになりました…
皆さん、黙祷をお願いします…」ということで、
黙祷し、翌日、告別式にそのまま行きました。
告別式に行っているうちに段々つらくなって・・・
もう焼き場に入るのが耐えられなくて・・・
焼く前に帰ろうしていたら奥さんに呼び止められたそうです。

「西浦和さん。あの人が何を調べていて、何を発表しようとしていたのか、
私は知ってましたし、止められなかったです。
ただ今、子どもたちにこれ以上災いが来るのは嫌なので、
あの人が持ってた資料、ブドーの映った写真なんかを、
全部貰っていただけますか」と紙袋で渡されました。

断ることは出来ずそれを受け取って、葬儀場を後にしました。

さすがに家に持って帰る勇気はなく、レンタルのコンテナに入れて、蓋を閉めて帰ってきました。
その後、そこのおうちのお子さんたちは無事に元気に育って、大きくなられたそうです。

僕の方は資料を何度か見ることになってし倉庫がまったそうで、コンテナなくなる時に、
持ち帰った時に引っくり返しまして、中味が見えてしまいました。
十何年ていう歳月により蓄積した知識からその場所が、わかってしまいました。
つまり、月夜野さんがたどり着いた“答え”にたどり着いたわけです。

ちょっと口に出すと騒ぎなるような場所だったりするので言えない訳です。
今は大きな施設になっている場所だそうです。

ただそれを調べに行ったときに、目から血を出したとかっていうトラブルがあったので、
もう西浦和也氏はそこには触れようとは思っていないようです・・・

最後に

怪奇とか心霊って言うのは、すごく面白いし興味が沸きますが

たまに掘ってはいけない場所とか知っちゃいけないことっていうのがあると

西浦和也氏はおっしゃっております。

一部ブラタモリでもその界隈を散策されていたようで

ネットでは場所の特定をされている方もいるみたいですが

おススメしないですね・・・何かあってからでは遅いので・・・

長編となりましたがここまでご拝読いただき有難うございました🎶

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